アトピーとステロイドの副作用
アトピーを持っていると、魔法の薬みたいに思えてしまうステロイド。
きつい薬だとは分かっていながら、かきむしってすごいことになったお肌を見ると、つい使いたくなりますよね。
医師は、ちょっとステロイドを使ったからといってどうという事はないと言いますが・・・
ほんとのところどうなんだろう??
と思い、ステロイドの副作用について調べてみました。
・皮膚の萎縮
かなり長い間使用していた人に限られますが、血管が透けてみえたりすることがある。
・紅潮
塗っていた部分が赤くなります。この症状は、成人のステロイド使用者に少なからず出ている。
・多毛
主に子どもに見られる症状ではあるが、ステロイドを使っていた部分だけ、毛が多く生える。
・にきび
にきびが出やすくなる。
・副腎皮質機能の低下
ステロイドは副腎皮質ホルモン剤です。
そのため強いステロイドを長期にわたって使っていると、体の副腎皮質は「もう作り出さなくてもいいんだ」と勘違いして、活動をやめてしまいます。
そうすると、副腎皮質を作りなさいという指令を出す脳下垂体の活動も抑えられてしまうので、体の成長が止まってしまうおそれがあります。
・緑内障・白内障
やはりステロイドは極力つかわないのがよいということのよう。
特に「目のまわり用」のステロイドは絶対使ってはいけません。20代でも白内障になる可能性が高くなります。。
・中心性肥満
手足が痩せて、体幹部に脂肪が沈着し独特な肥満体型に。
・ムーンフェイス
顔に脂肪が沈着し、まるく腫れ上がる。
糖尿病や高血圧
高脂血症や脂肪の代謝が過度に促進されるので、血糖値が高くなって糖尿病に近い症状が出る。高血圧も起こる。
免疫力の低下
糖質コルチコイドの抗炎症作用や抗アレルギー作用、免疫抑制作用などが大きくなりすぎ、感染症にかかりやすくなったり、傷や炎症の治りが悪くなったり、治りにくくなったりする。
不眠・うつ
精神症状も現れることがある
骨粗鬆症
長期にわたると骨が弱くなる骨粗鬆症が生じる
消化性潰瘍
胃や十二指腸の潰瘍など。
精神異常
かなりの量をかなりの期間にわたって使い続けた場合。
【追伸】
最近ステロイドに変わるアトピー性皮膚炎治療剤が出たようです。
2013年末、アトピーではなくただの肌荒れで皮膚科に行ったとき、「ステロイドは全身負けるから出さないで欲しい」とお願いすると代わりに出してきてくれた薬。
プロトピック軟膏というのですが、ステロイドを一切含まない治療薬。
しかし。。。。
・まだ出て間もないこと
・小児や妊婦、授乳中の人は絶対に使用しないこと
・つけたあとしばらく火照りやかゆみが生じること
などステロイドとどちらがきついのかわからないほどで、なかなか怖そうな薬なのです。
実際私も荒れたところにつけたとたん、とつぜん痒くなってチクチクしてきましたから・・・・
ステロイドほど負けはしないものの、体質や健康状態をよく見てもらっての使用でないと怖いですね。
余談ですが、ただの保湿剤ではありますが、こまめにワセリンを塗るだけでも少しかゆみがましになるという人が多いようです。